理化学研究所、「万能細胞」を新手法で作製 iPS細胞より効率的
フジテレビ系(FNN) 1月30日(木)6時20分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20140130-00000142-fnn-soci
兵庫・神戸市の理化学研究所は、どんな細胞にも変化する万能細胞を、新たな手法で作製することに成功したと発表した。
理化学研究所の小保方 晴子研究ユニットリーダーは「特定の1つの応用に限局するのではなくて、数十年後とか、百年後とかの人類社会の貢献を意識して研究を進めていきたいと考えています」と話した。
理化学研究所の小保方 晴子研究ユニットリーダーらは、マウスの体細胞を酸性の溶液に入れて刺激を与えることで、どんな細胞にも変化する「万能細胞」になることを発見した。
「STAP細胞」と名づけられたこの細胞は、遺伝子の操作が必要なく、同じ万能細胞の「iPS細胞」と比べ、短期間で効率的に作ることができるという。
小保方研究ユニットリーダーは「STAP細胞は、一度分化した細胞が、まるで赤ちゃん細胞のように、よみがえるというか、若返ることを示しておりますので、もしかしたら、夢の若返りも目指していけるのではないかと考えております」と話した。
研究チームは今後、人間の細胞にも適用できるのか、研究を進めていく方針で、臓器の再生や、がんの抑制などへの応用が期待されている。.
最終更新:1月30日(木)6時47分
論文一時は却下…かっぽう着の「リケジョ」快挙
読売新聞 1月30日(木)6時41分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140130-00000213-yom-sci
論文一時は却下…かっぽう着の「リケジョ」快挙
白衣の代わりにかっぽう着を着て実験を行う小保方晴子・理研ユニットリーダー(29日午後、神戸市中央区で)=枡田直也撮影
生物学の常識を覆す発見を世界に先駆けて公表したのは、30歳の日本人女性が率いる国際研究チームだった。
理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の小保方(おぼかた)晴子さんが研究を着想してから6年。意表を突く簡単な手法で様々な組織に変化できる「STAP細胞」を作ったとの論文は当初、一流科学誌から「信じられない」と掲載を拒否されたが、日本のベテラン研究陣の後押しが成功に導いた。
小保方さんは早稲田大理工学部を2006年に卒業後、高校時代から憧れていた再生医学の研究を開始。この年、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を作製したと発表した山中伸弥・京都大教授の講演を聞き、研究に打ち込む決意を強めた。刺激で細胞を変化させるという今回の成果につながるアイデアが浮かんだのは08年に留学していた米ハーバード大でのことだった。
実験で極細のガラス管にマウスの細胞を通すと、予想より多い幹細胞ができた。「狭い場所を通る刺激がきっかけになったのではないか」と発想を転換して研究を続けた。
しかし、米国の専門家にも共同研究を持ちかけても、実績のない若手は相手にされない。救いの手を差し伸べたのは10年、センターで研究中の若山照彦・現山梨大教授(46)だった。世界初のクローンマウスを作った若山さんは、突然訪ねてきた小保方さんの協力依頼に「最初は信じられなかったが、僕が証明できれば米国に勝てると思った」と応じた。
毒素を使ったり、細胞に栄養を与えず飢餓状態にしたり……。11年にセンター客員研究員になった小保方さんは実験を続け、その年の冬、若山さんと、STAP細胞からできた細胞を持つマウスを誕生させた。
権威ある科学誌ネイチャーに論文を投稿したが、掲載は却下され、審査した研究者からは「細胞生物学の歴史を愚弄している」という趣旨のメールも届いた。肩を落とす小保方さんを、幹細胞研究の第一人者である笹井芳樹・副センター長(51)らが支援。データを解析し直し昨年3月、論文を再投稿。掲載が決まった。
研究室のスタッフ5人は全員女性。研究室の壁はピンクや黄色で、好きなムーミンのキャラクターシールも貼っている。仕事着は白衣ではなく、大学院時代に祖母からもらったかっぽう着。「これを着ると家族に応援してもらっているように感じる」という。
理系の女子学生や女性研究者を指す「リケジョ」が注目される中で飛び出した成果。日本分子生物学会理事長の大隅典子・東北大教授(53)は「発生生物学は多くの女性研究者が活躍してきた分野。若手が見つけた小さな芽を、周囲のサポートで結実させた点もすばらしい」と喜んだ。
これから世界で激しい競争が予想される。「プレッシャーを感じるが、10年後、100年後の人類社会への貢献を意識して、一歩一歩進みたい」と決意を話した。
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最終更新:1月30日(木)6時41分
フジテレビ系(FNN) 1月30日(木)6時20分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20140130-00000142-fnn-soci
兵庫・神戸市の理化学研究所は、どんな細胞にも変化する万能細胞を、新たな手法で作製することに成功したと発表した。
理化学研究所の小保方 晴子研究ユニットリーダーは「特定の1つの応用に限局するのではなくて、数十年後とか、百年後とかの人類社会の貢献を意識して研究を進めていきたいと考えています」と話した。
理化学研究所の小保方 晴子研究ユニットリーダーらは、マウスの体細胞を酸性の溶液に入れて刺激を与えることで、どんな細胞にも変化する「万能細胞」になることを発見した。
「STAP細胞」と名づけられたこの細胞は、遺伝子の操作が必要なく、同じ万能細胞の「iPS細胞」と比べ、短期間で効率的に作ることができるという。
小保方研究ユニットリーダーは「STAP細胞は、一度分化した細胞が、まるで赤ちゃん細胞のように、よみがえるというか、若返ることを示しておりますので、もしかしたら、夢の若返りも目指していけるのではないかと考えております」と話した。
研究チームは今後、人間の細胞にも適用できるのか、研究を進めていく方針で、臓器の再生や、がんの抑制などへの応用が期待されている。.
最終更新:1月30日(木)6時47分
論文一時は却下…かっぽう着の「リケジョ」快挙
読売新聞 1月30日(木)6時41分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140130-00000213-yom-sci
論文一時は却下…かっぽう着の「リケジョ」快挙
白衣の代わりにかっぽう着を着て実験を行う小保方晴子・理研ユニットリーダー(29日午後、神戸市中央区で)=枡田直也撮影
生物学の常識を覆す発見を世界に先駆けて公表したのは、30歳の日本人女性が率いる国際研究チームだった。
理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の小保方(おぼかた)晴子さんが研究を着想してから6年。意表を突く簡単な手法で様々な組織に変化できる「STAP細胞」を作ったとの論文は当初、一流科学誌から「信じられない」と掲載を拒否されたが、日本のベテラン研究陣の後押しが成功に導いた。
小保方さんは早稲田大理工学部を2006年に卒業後、高校時代から憧れていた再生医学の研究を開始。この年、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を作製したと発表した山中伸弥・京都大教授の講演を聞き、研究に打ち込む決意を強めた。刺激で細胞を変化させるという今回の成果につながるアイデアが浮かんだのは08年に留学していた米ハーバード大でのことだった。
実験で極細のガラス管にマウスの細胞を通すと、予想より多い幹細胞ができた。「狭い場所を通る刺激がきっかけになったのではないか」と発想を転換して研究を続けた。
しかし、米国の専門家にも共同研究を持ちかけても、実績のない若手は相手にされない。救いの手を差し伸べたのは10年、センターで研究中の若山照彦・現山梨大教授(46)だった。世界初のクローンマウスを作った若山さんは、突然訪ねてきた小保方さんの協力依頼に「最初は信じられなかったが、僕が証明できれば米国に勝てると思った」と応じた。
毒素を使ったり、細胞に栄養を与えず飢餓状態にしたり……。11年にセンター客員研究員になった小保方さんは実験を続け、その年の冬、若山さんと、STAP細胞からできた細胞を持つマウスを誕生させた。
権威ある科学誌ネイチャーに論文を投稿したが、掲載は却下され、審査した研究者からは「細胞生物学の歴史を愚弄している」という趣旨のメールも届いた。肩を落とす小保方さんを、幹細胞研究の第一人者である笹井芳樹・副センター長(51)らが支援。データを解析し直し昨年3月、論文を再投稿。掲載が決まった。
研究室のスタッフ5人は全員女性。研究室の壁はピンクや黄色で、好きなムーミンのキャラクターシールも貼っている。仕事着は白衣ではなく、大学院時代に祖母からもらったかっぽう着。「これを着ると家族に応援してもらっているように感じる」という。
理系の女子学生や女性研究者を指す「リケジョ」が注目される中で飛び出した成果。日本分子生物学会理事長の大隅典子・東北大教授(53)は「発生生物学は多くの女性研究者が活躍してきた分野。若手が見つけた小さな芽を、周囲のサポートで結実させた点もすばらしい」と喜んだ。
これから世界で激しい競争が予想される。「プレッシャーを感じるが、10年後、100年後の人類社会への貢献を意識して、一歩一歩進みたい」と決意を話した。
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最終更新:1月30日(木)6時41分