移植患者の妊娠ガイドライン作成へ 服薬リスクなど共有
朝日新聞デジタル 4月12日(土)16時3分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140412-00000031-asahi-soci
臓器移植を受けた患者らの適切な妊娠・出産のために、日本移植学会が、服薬の管理や臓器別のリスクなどを解説する世界初のガイドラインを作成することがわかった。小児期での移植や長期生存のための技術が進み、関係者は「移植後の患者の人生設計を支えたい」と話している。
学会が昨年設置したガイドライン作成委員会の委員長の剣持敬・藤田保健衛生大教授によると、移植後の患者の妊娠はこれまで、腎臓では推計で500例以上、肝臓では少なくとも38例ある。
患者は、移植された臓器を免疫細胞が異物とみなして攻撃する拒絶反応を抑えるために、免疫抑制剤を飲む。妊娠中に服用すると胎児に悪影響がでる種類もあり、妊娠を計画する場合は別の薬に切り替える。だが、タイミングや期間などは、病院が経験則で判断しているのが実情だという。
また、妊娠時には、腎臓の老廃物を取る負担が大きくなったり、子宮の近くにある膵臓(すいぞう)が圧迫されやすかったりするなど、臓器ごとに固有のリスクもある。
移植学会はガイドラインで、服薬など移植患者に共通するリスクと、臓器別のリスクを洗い出し、Q&A形式で対応を解説する。臓器提供者や男性の項目も設ける。9月ごろにガイドラインの原案を公表して、医師や患者らのパブリックコメントを集め、2014年度内に完成させる計画だ。
剣持教授は「医師のためだけではなく、患者の不安を減らせるガイドラインにしたい」と話している。(野中良祐)
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朝日新聞社
最終更新:4月12日(土)16時3分
卵子保存の基金設立、白血病患者の出産支援 骨髄バンク
2013年12月5日01時28分
http://www.asahi.com/articles/TKY201312030444.html?ref=yahoo
全国骨髄バンク推進連絡協議会が、白血病など血液のがんの女性に30万円まで卵子保存の費用を助成する基金を設立した。治療で大量の薬や放射線にさらされると、卵子を作る卵巣の機能が下がり、妊娠しにくくなる。事前の卵子保存をサポートし、治療に専念できるよう後押しする。
対象は、骨髄移植や抗がん剤治療を始める前の採卵や保存と、治療後の体外受精にかかる費用。卵子保存ができる医療施設が少ないため、交通費も含める。世帯の所得が一定水準以下で、ほかの助成を受けていないことが条件で、採卵で治療が遅れる心配もあるため、主治医の推薦状も提出してもらう。
問い合わせは協議会(03・6693・2840)。基金はまだ30人分ほどしかなく、賛同者も募っている。
朝日新聞デジタル 4月12日(土)16時3分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140412-00000031-asahi-soci
臓器移植を受けた患者らの適切な妊娠・出産のために、日本移植学会が、服薬の管理や臓器別のリスクなどを解説する世界初のガイドラインを作成することがわかった。小児期での移植や長期生存のための技術が進み、関係者は「移植後の患者の人生設計を支えたい」と話している。
学会が昨年設置したガイドライン作成委員会の委員長の剣持敬・藤田保健衛生大教授によると、移植後の患者の妊娠はこれまで、腎臓では推計で500例以上、肝臓では少なくとも38例ある。
患者は、移植された臓器を免疫細胞が異物とみなして攻撃する拒絶反応を抑えるために、免疫抑制剤を飲む。妊娠中に服用すると胎児に悪影響がでる種類もあり、妊娠を計画する場合は別の薬に切り替える。だが、タイミングや期間などは、病院が経験則で判断しているのが実情だという。
また、妊娠時には、腎臓の老廃物を取る負担が大きくなったり、子宮の近くにある膵臓(すいぞう)が圧迫されやすかったりするなど、臓器ごとに固有のリスクもある。
移植学会はガイドラインで、服薬など移植患者に共通するリスクと、臓器別のリスクを洗い出し、Q&A形式で対応を解説する。臓器提供者や男性の項目も設ける。9月ごろにガイドラインの原案を公表して、医師や患者らのパブリックコメントを集め、2014年度内に完成させる計画だ。
剣持教授は「医師のためだけではなく、患者の不安を減らせるガイドラインにしたい」と話している。(野中良祐)
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朝日新聞社
最終更新:4月12日(土)16時3分
卵子保存の基金設立、白血病患者の出産支援 骨髄バンク
2013年12月5日01時28分
http://www.asahi.com/articles/TKY201312030444.html?ref=yahoo
全国骨髄バンク推進連絡協議会が、白血病など血液のがんの女性に30万円まで卵子保存の費用を助成する基金を設立した。治療で大量の薬や放射線にさらされると、卵子を作る卵巣の機能が下がり、妊娠しにくくなる。事前の卵子保存をサポートし、治療に専念できるよう後押しする。
対象は、骨髄移植や抗がん剤治療を始める前の採卵や保存と、治療後の体外受精にかかる費用。卵子保存ができる医療施設が少ないため、交通費も含める。世帯の所得が一定水準以下で、ほかの助成を受けていないことが条件で、採卵で治療が遅れる心配もあるため、主治医の推薦状も提出してもらう。
問い合わせは協議会(03・6693・2840)。基金はまだ30人分ほどしかなく、賛同者も募っている。